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web広告運用の仕事とは?仕事内容や必要とされているスキルを紹介

web広告の運用は難しそうと思っている方は多く、「何から行えばよいのかわからない」と悩む企業担当者は少なくありません。そんなweb広告の運用を行う担当者の方に向けて、仕事内容や必要なスキルを解説していきます。

web広告の運用に役立つ資格もご紹介するため、自社で広告運用を行う方や広告業界に転職しようと思っている方はぜひチェックしてみてください。

web広告運用の仕事とは?

web広告運用の仕事は、主に広告の作成・出稿・管理を行うことです

まず広告の作成とは、ユーザーが目にする広告クリエイティブを作ることで、出稿する媒体に合わせた画像サイズや規約を守りながら作成する必要があります。

続いて出稿の際の広告種類の選定や媒体選びは、目的やターゲットにあったものを選ぶことでより成果を上げられるため、出稿前にweb広告の目的やターゲットを決めておきましょう。

最後に、web広告の管理も重要な業務で、出稿後の広告配信結果データを分析することで広告の閲覧数や広告をみたユーザーの動きが把握でき、どこを改善すべきかを洗い出せます。

改善点を素早く把握し対応することで、より効果のある広告配信が行え、費用対効果の高いweb広告運用ができるでしょう。

web広告運用が必要とされている背景

画像引用:デジタル広告市場の競争評価 最終報告 概要

web広告の需要や市場規模は年々拡大を続けており、web広告に特化して宣伝を行っているという企業も稀ではありません。「内閣官房デジタル市場競争本部事務局」が令和3年に行った調査によると、2019年にはじめてデジタル広告費がテレビメディア広告費を抜きました。翌年の2020年には、デジタル広告費が前年比106%増の2.2兆円に上り、日本全体の広告費の36%を占めるまでに成長しています。

また、企業のデジタルトランスフォーメーション化(DX化)も進んでおり、拡大するweb広告の市場に対応できる技術やデータを活用して、顧客や社会に求められるような情報やものを提供するようになってきています。

そのため、web広告の業界は競合が増加してきており、運用を行う際は広告種類や目的の選択、ターゲティングなどの設定が大変重要となります。

web広告運用で運用される広告

web広告には多数の種類があり、それぞれ広告の表示方法や掲載場所、ターゲットが異なります。

広告効果を最大限に引き出すためにも、広告種類の特徴を知ってから広告出稿を行いましょう。ここではweb広告として多く活用されている3つの種類をご紹介します。

代表的なサービス特徴
リスティング広告Google
Yahoo!
web検索サイトの検索結果画面に広告表示を行える
SNS広告Facebook
Instagram
LINE
Twitter
TikTok
YouTube
媒体ごとの投稿記事に紛れて広告表示をできるのが特徴
ディスプレイ広告GDN
YDA
テキストだけでなく画像や動画を使って広告表示が可能

リスティング広告

GoogleやYahoo!などweb検索サイトの検索結果画面に広告表示を行えるのがリスティング広告です。ユーザーが検索サイトで特定のキーワードを検索すると、キーワードに対して出稿している広告が検索結果画面上部と下部に表示されます。

上部や下部などの目につくところに表示されることでユーザーはクリックを行いやすく、クリック数やコンバージョン率の向上に繋げられる仕組みです。

リスティング広告はキーワードの選定が重要で、広告を出すキーワードによって効果が大きく変化します。

そのため、コンバージョンに繋がりやすい「顕在層」が検索するキーワードに対して広告出稿を行うと、より広告の効果を感じやすいでしょう。

検索結果画面に表示されるリスティング広告は、自社サイトのタイトルや説明文などの記載しかできず、画像や動画はクリック先の自社サイトに遷移するまで活用できません。そのため、キーワード選定だけでなくユーザーが興味を持ちやすいタイトルやSEO対策を行った広告出稿を行い、成果を上げる必要があります。

SNS広告

SNS広告は、次のようなSNSを活用してユーザーに広告配信を行います

  • Facebook
  • Instagram
  • LINE
  • Twitter
  • TikTok
  • YouTube

上記の媒体を利用しているユーザーに向けて広告配信ができ、媒体ごとの投稿記事に紛れて広告表示をできるのが特徴です。

SNSはそれぞれ、主な利用ユーザー層が異なります。主な利用ユーザー層はLINEなら10代〜60代、TikTokなら10代〜20代などと大体決まっているため、ターゲット層が多く利用している媒体に広告出稿することで、より広告の効果を感じられるでしょう。

ディスプレイ広告

webサイトの広告枠に表示できるのが、ディスプレイ広告です。トップページやメインの画面上部に固定して表示されるもので、テキストだけでなく画像や動画を使って広告表示することもできます。

バナー広告と呼ばれることもあり、ユーザーの印象に残るクリエイティブを作成すれば、多くの人に自社商品を認知してもらいやすいです。そのため、ディスプレイ広告は自社商品の認知度を高めたい・自社のブランディングを図りたい場合などに向いています。

web広告運用の仕事内容

広告運用では「PDCAサイクルをきちんと行う」ことが大変重要です。PDCAとは次の項目の頭文字で、それぞれを実施して次に繋げる業務です。

  • 計画(Plan)
  • 実行(Do)
  • 分析・評価(Check)
  • 改善(Action)

「改善(Action)」まで行ったら再度「計画(Plan)」に戻って新しい施策を実施し、広告の効果を高めていきます。広告運用のメイン業務となるPDCAについて、さらに詳しくみていきましょう。

計画(Plan)

まずは、web広告運用の戦略を立案して計画を立てていきます

  • 広告の目的
  • 最終目標(目標数)
  • 広告予算
  • 配信期間
  • ターゲット
  • ペルソナ
  • 広告種類
  • 活用する媒体
  • 広告配信方法
  • 費用形態
  • クリエイティブ内容

上記のような内容をあらかじめ決めてから、広告運用の準備を行います。ここでは具体的な数値まで決めておくことが大切で、最終の数値だけでなく広告運用後の3日後・1週間後・1ヶ月後など細かく計画を立てておきましょう。

ここで決めた目標値などの数値は、「分析・評価(Check)」でKPI(重要業績評価指標)管理を行う際に役立ちます。

実行(Do)

「計画(Plan)」で決めたことを実施する業務が「実行(Do)」です。広告運用においては「入稿」がその作業にあたります。広告の種類に応じて、キーワード選定や広告文の作成などを行いましょう。クリエイティブは、配信方法に合った画像のサイズや媒体ごとの規則を守って作成を行ってください。

準備が整ったら実際に広告を出稿していきます。媒体ごとの広告出稿設定を進め、クリエイティブや広告文の登録を行いましょう。

出稿には審査がある場合がほとんどのため、媒体ごとの規約をしっかりと確認して、NG事項に当てはまっている部分はないかをチェックしてから出稿申請を行うようにしましょう。

分析・評価(Check)

広告の配信を開始したら、ユーザーからのアクセス数やコンバージョン数などの分析を行います。これを効果測定といい、数値を分析してデータ化することで改善点の把握と対処法を決定でき、より成果の出る広告運用が可能となります。

「分析・評価(Check)」を行う指標は、広告の目的・広告種類・費用形態などによって異なるため、「計画(Plan)」で決めたKPIをもとに管理するのがよいでしょう。

KPI管理は、目標値と実績値をデータ化していく業務で、目標値に比べて実績値が低いのか高いのかなどの差を確認する業務です。これらは広告出稿後1日後・3日後・1週間後などと短期間で定期的に行うことが大切で、定期的に行うことで問題点の把握を早められます。

改善(Action)

効果測定でKPI管理を行った後は、より効果の出る広告になるよう改善点をみつけて対応していきます

例えば、クリック数はあるのにコンバージョンに繋がらない場合は、サイトでのユーザー離れが起きている可能性が高いです。この場合はサイトのページ構成や入力フォームなどの見直しを行いましょう。

活用するツールによっては、自社サイト内でのユーザーの行動を確認できるものもあります。ユーザーがどこで離れているのかなどを確認して、改善していきましょう。

改善対応を行うことで、さらに効果のある広告配信が行えます。改善を行ったら再度「計画(Plan)」に戻ることで、PDCAサイクルを回せるため、「改善(Action)」で終わらないように意識しましょう。

web広告運用の仕事で必要とされるスキル

web広告の運用で必要とされる主なスキルは、以下の5つです。

  • 数字を用いた分析力
  • web広告に関する幅広い知識
  • 消費者の気持ちに寄り添う想像力
  • 新しいアイディアを生み出す発想力
  • 粘り強く分析を行う継続力

それぞれのスキルがなぜweb広告の運用で活躍するのかをみていきましょう。

数字を用いた分析力

web広告の運用では、クリック数やコンバージョン数の確認だけでなく、割合の分析を行う必要があります。

例えば、web広告の運用でよく使用する計算方法は「クリック数÷表示回数×100(%)=クリック率」「コンバージョン数÷セッション数×100(%)=コンバージョン率」などが挙げられます。

数だけでなく割合の分析を行うことで、平均コンバージョン率を超えているかなどの確認ができ、コンバージョン数はある程度あっても割合が低ければ広告運用を見直さなければなりません。

そのため、数字を用いた分析力に長けていると、web広告運用での管理場面などで役立てられます。

web広告に関する幅広い知識

web広告は多くの種類があり、種類ごとにもさまざまな配信方法や掲載場面に分かれるため、web広告に関する幅広い知識を持っていることで広告出稿の際に役立てられます

例えば、リスティング広告で費用対効果の高い運用を行うためには、潜在層向け・顕在層向けなどのキーワード選定のノウハウが必要で、SEO対策の知識があると活用できるでしょう。

また、ターゲティングの設定も重要で、web広告の知識があるとターゲットにピンポイントで配信できるようなターゲティングが可能です。

適切なターゲティングは広告費用対効果を高め、より多くの成果を残すことへ繋がります。

他にもweb広告ではさまざまな知識が必要となるため、幅広い知識を持っていると多くの場面で役立てられます。

消費者の気持ちに寄り添う想像力

web広告は出稿や管理だけでなく、自社商品を購入してくれるユーザーに寄り添ったクリエイティブの作成やランディングページの制作が大切です。どれだけSEO対策やターゲティングを徹底していても、消費者にとって魅力的な商品・クリエイティブでなければコンバージョンへは繋がりません。

また、消費者が見づらい自社サイトや扱いづらい入力フォームなどはユーザー離れに繋がってしまいます。

そのため、消費者側になって広告作成ができる想像力がある方は、web広告の運用でも活躍できるでしょう。

新しいアイディアを生み出す発想力

ユーザーの印象に残るクリエイティブの作成は、web広告の中でも非常に重要なポイントです。シンプルすぎてどんな商品かわからない・競合の方がインパクトがあるなどのクリエイティブでは、ユーザーの印象に残らずコンバージョンへ繋がりづらくなってしまいます。

そのため、発想力・創造力を使って、競合に差をつける新しいアイディアを活用した魅力的なクリエイティブ作成を行いましょう。

印象に残るクリエイティブの作成は、認知度向上・ブランディングの確立・コンバージョン率向上などの効果がありさまざまなメリットが得られます。

粘り強く分析を行う継続力

web広告は定期的な効果測定が大切な業務で、こまめに分析を行うことで広告の効果を維持・向上させられます。これには粘り強い分析を行う継続力が大切で、人手と時間をある程度確保しておかなければなりません。

出稿を行っただけで管理が疎かになると、広告運用は赤字になる可能性もあるため、継続力があることはweb広告で非常に役立つスキルといえます。

web広告運用に役立つ資格

web広告の運用には持っていると役立つ資格が多数あり、すでに取得している場合は広告運用に活かしましょう。まだ資格を持っていない場合は、取得を検討するのもよいかもしれません。

ここでは次の6種類の資格についてご紹介していきます。

難易度概要
Webアナリスト検定Googleアナリティクスを中心に学べる講座を経て取得できる資格
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)「Googleアナリティクス」を活用できる能力や知識があると取得できる
ウェブ解析士web広告の運用後、サイト内でのデータ解析方法をメインに知識やノウハウを得られる
Googleアドワーズ認定資格「Googleアドワーズ」の知識や技術がある、と認定された際に取得できる
IMA検定webマーケティングの基礎知識から専門的なノウハウまでを取得できる実用的な資格
ウェブ広告エキスパート低~高web広告運用の基礎知識だけでなく、実用的なスキルを得られる

それぞれの特徴を詳しくみていきましょう。

Webアナリスト検定

Googleアナリティクスを中心に学べる講座を経て取得できる資格が、Webアナリスト検定です。短期集中型の講座は1日5時間で構成されており、データ分析の方法や実戦で活かせるノウハウなどを学べます。

Googleアナリティクスを実際に活用した講座を受けられるためイメージを掴みやすく、現場で活用する際も学んだ知識・経験を活かしやすいでしょう。

Webアナリスト検定は、web広告運用の分析に関する知識や用語などを基礎から学習できるため、web広告運用初心者でも取得しやすい資格です。

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)

Googleが運用しているデータ分析ツール「Googleアナリティクス」を活用できる能力や知識があると取得できるのが、Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)です。

Googleが実施している資格試験で、受験するには「Google アナリティクス初級者向けコース」「Google アナリティクス上級者向けコース」のいずれかを受講する必要があります。

受講を完了することで試験を受けられる準備が整うため、アカデミーコース受講後にスキルショップで受験手続きを進めましょう。

受験は無料ですが、アカデミーコース受講完了後から受験までには期限があり、1年間と決められています。そのため、期限内に受験を実施するように計画を立てるのがおすすめです。

ウェブ解析士

web広告の運用後、サイト内でのデータ解析方法をメインに知識やノウハウを得られるのがウェブ解析士の資格です。 講座ではwebマーケティングの基本的な知識から最新事例までさまざまな情報を取得でき、施策の立案などが行えるようデジタルマーケティングについて体系的に学習できます。

ウェブ解析士・上級ウェブ解析士・ウェブ解析士マスターのコースがあり、初心者からスペシャリストを目指したい方まで、幅広い人に向けたコースが開設されています。オンライン学習システムも導入されているため自身のライフスタイルに合わせやすく、受講や学習計画を立てやすいでしょう。

Googleアドワーズ認定資格

Googleが運用するweb広告運用サービス「Googleアドワーズ」の知識や技術がある、と認定された際に取得できるのがGoogleアドワーズ認定資格です。

基礎認定試験と次の5つの広告についての試験いずれか1つに合格で、認定資格が取得できます。

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • 動画広告
  • モバイル広告
  • ショッピング広告

どの試験も合格率は8割ほどとなっていますが、Googleパートナーであれば無料で受験できるため再挑戦することも可能です。

IMA検定

インターネットマーケティングアナリスト検定(IMA検定)は、webマーケティングの基礎知識から専門的なノウハウまでを取得できる実用的な資格です。

受講や試験は全てオンラインで行えるため、教室へ通う必要はありません。自身の好きな時間に動画講座で学んだり課題を作成できたりするため、現職や家事で忙しい方にもおすすめです。

講座ではGoogleアナリティクスを活用した解析方法や効果測定のレポート作成方法などが学べるため、web広告運用の際に大変役立つでしょう。

ウェブ広告エキスパート

web広告運用の基礎知識だけでなく、実用的なスキルを得られるのがウェブ広告エキスパートの資格です。

GoogleやYahoo!などさまざまな媒体の広告について学べるため、自社の広告運用がどの媒体の配信方法に適しているかなどを検討しやすくなります。

ウェブ広告交流会も実施されており、同志や同業者の方と情報交換・相談ができます。そのため、web業界の最新情報を得られたり、モチベーションを高められるでしょう。

web広告運用についてのよくある質問

web広告の運用の際に感じやすい疑問、よくある質問についてまとめました。事前に知っておくとスムーズに運用できるため、ここでチェックしておきましょう。

web広告の費用はどのくらい?

web広告はさまざまな種類があり費用形態もそれぞれ異なるため、一概に平均値を出すことは難しいですが、以下のような費用で1ヶ月の広告運用を行っている企業が多いです。

  • リスティング広告:10万〜50万円ほど
  • ディスプレイ広告:20万〜50万円ほど
  • SNS広告:30万円ほど
  • 動画広告:20万〜100万円ほど
  • アフェリエイト広告:3万円ほど
  • 記事広告:100万〜300万円ほど

しかし、最低出稿額が定められていない媒体も多いため、上記よりも低予算で出稿することも可能です。

広告運用の仕事は激務?

web広告の運用は、マーケティング戦略の立案からPDCAサイクルの対応などさまざまな業務があるため、ハードに感じられるかもしれません。実際に出稿設定やクリエイティブの作成には知識やノウハウが必要で、データ分析には時間と手間がかかります。

しかし、データ分析は定期的に行い、知識やノウハウを活かした出稿・改善を行うことで効果的な広告運用が行えるため、軌道に乗ればそれほど手間や時間を要すことなく成果を上げられるでしょう

web広告運用は広告代理店に任せた方がいい?

専門的な知識やノウハウ、効果測定にかかる手間と時間を考えると、web広告の運用は代理店に任せた方がスムーズかつ効果的な場合もあります。広告代理店は広告運用のプロが揃っており、多くの手間をかけずに費用対効果の高い広告運用を行ってくれるでしょう。

そのため、予算の都合が合えば広告代理店を検討してみるのもおすすめです。

web広告運用はアスタノットへ

web広告の運用を広告代理店に依頼しようと考えている場合は、ぜひアスタノットへご連絡ください。

アスタノットは、プロのノウハウでweb広告運用を成功させる広告代理店です。これまでに数多くの企業広告の運用を担当しており、確かな技術と実績を誇ります。

運用できる広告種類は幅広く、広告管理も徹底して行うため、web広告の運用でお悩みの際はお気軽にアスタノットへご相談ください

まとめ

web広告運用の仕事内容や必要なスキルを知っておくことで、運用の際に役立てることが可能です。関連する資格を持っている・取得予定の場合は、さらにweb広告運用のプロとして活躍できるでしょう。資格で得た知識や代理店のノウハウを活かして、web広告の運用を成功させましょう。

web広告運用の始め方や管理方法に悩んだ際は、広告代理店アスタノットをご検討ください。実際の現場で培った知識とノウハウで、貴社のweb広告運用に関するお悩みを解決いたします。

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