当記事ではSNS広告についてさらに詳しく知りたい方に向けて、SNS広告の概要やメリット・デメリットをご紹介いたします。SNS広告といっても細かい種類や媒体ごとの特徴があり、費用や仕組みもそれぞれ異なります。SNS広告を成功させるためのポイントや出稿の際の注意点についても、詳しくみていきましょう。
目次
SNS広告とは
SNS広告とはSNSを活用して商品の宣伝を行う方法です。以下のような各媒体を使用しているユーザーに向けて広告配信を行うことが可能となります。
- YouTube
- TikTok
媒体ごとに主なユーザー層が異なるため、各SNSの特徴を活かして広告出稿を行えば、配信したいターゲットを絞ることができます。
また、媒体に登録しているユーザー情報を活用したターゲティングを行うこともできるため、適切な設定を行えばさらにピンポイントでターゲットに商品を訴求できるでしょう。
SNS広告の市場規模
近年SNS広告は市場規模を拡大しており、数年後には現在の1.5倍〜2倍近くになると見込まれています。SNS広告を取り入れる企業も増えてきていて、広告はSNSでしか出していないという企業も稀ではありません。
ユーザー側も情報を得る際はテレビやチラシよりもSNSを利用するという人が増えてきているため、広告を出してすぐに効果を感じられることも少なくないでしょう。
参照:ソーシャルメディアマーケティング市場規模、2023年に1兆円を突破すると予測
SNS広告を導入する目的
Webマーケティングを行う際に以下の目的が含まれている場合、SNS広告を活用するのがおすすめです。
- サービスや商品の認知拡大
- 顧客層の定着と増加
- コンバージョンの獲得
SNS広告を導入すると上記のような目的を達成しやすいのですが、その理由について深掘りしていきましょう。
サービスや商品の認知拡大
SNSは商品の実際の使用画像や口コミをすぐに拡散できるため、サービスや商品の認知拡大を目的としている場合にはピッタリの広告手法です。とくにフォロワーの多いインフルエンサーに広告依頼を行うと影響力が高く、自社商品の認知度向上が期待できます。
印象的な商品情報や画像がユーザーの間で話題になれば、あっという間に投稿が拡散され、自社商品の認知拡大に繋がるでしょう。
顧客層の定着と増加
SNSの媒体によって主な使用ユーザーの年齢層は異なりますが、宣伝したい商品のターゲットに合ったSNSを選んで広告出稿を行えば、ターゲットとしている顧客層を定着させることができます。
また、顧客が定着すれば同じ世代や似たようなユーザーの間で共有されやすくなるため、顧客層を定着させつつどんどん広げる・増やすことも可能となるでしょう。
コンバージョンの獲得
SNS広告のコンバージョン率は、SNSや取り扱う業界によってもさまざまです。ただし、SNSは潜在層・顕在層どちらのユーザーも多く混在しているため、ユーザー間で話題になればコンバージョン率の向上も見込めるでしょう。
どのSNS媒体でも他の広告方法と比べるとコンバージョン率は高い傾向にあるため、SNS広告は成果を出しやすい広告ともいえます。
SNS広告の種類
SNS広告には媒体を選ぶ以外にも種類が存在し、広告を表示する場所や方法に違いがあります。どれもSNSを活用していると目にする広告ばかりですが、広告出稿を行う前にそれぞれの特徴を知っておきましょう。
インフィード広告
インフィード広告とはSNSのコンテンツ間に表示される広告で、フォローしているユーザーの投稿と投稿の間におすすめ記事として出るものです。ストーリーズやタイムラインなどを見ていると現れる広告のためユーザーの目に留まりやすく、自然とクリックする人も少なくありません。
媒体ごとに画像サイズやデザインの雰囲気を合わせることで、ユーザーに広告という認識をされにくく、自社や広告に対して嫌悪感を抱かせづらいのも特徴です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はサイトやアプリ内の広告枠に、画像や動画を表示できる広告です。例えば、LINEニュースを開いた際にページ内に画像が表示される枠がありますが、ディスプレイ広告を使えばここで自社商品の宣伝をすることができます。
また、Facebookのトップページ右側に固定されている枠に画像とテキストなどの広告を表示させることもでき、アプリやサイトを開いただけで広告が目に留まります。そのため、幅広いユーザーに向けて広告配信を行いたい場合にピッタリの広告種類です。
タイアップ広告
媒体企業と広告契約を行い、自社商品を代わりに宣伝してもらうことをタイアップ広告といいます。ユーザーがフォローしている投稿記事の中に紛れて広告表示を行うため、広告感が弱く嫌悪感を抱く人が少ないのが特徴です。
自然と興味のあるユーザーのクリックを促すため、一定のクリック数・コンバージョン数が見込めるでしょう。
まだ商品をそれほど多くのユーザーに認知されていない・競合が多いという場合におすすめの広告種類です。
SNS広告のメリット
SNSを含むWeb広告には様々な種類がありますが、中でもSNS広告には他の広告に比べて良い点があります。
- ピンポイントに広告配信できる
- SNSで拡散してもらえる
- その他の広告よりも嫌われていない
- 安価に運用できる
- 双方向のコミュニケーションがとれる
- 若い世代へアプローチできる
- ファンづくりができる
ここではSNS広告の7つのメリットについて詳しくみていきましょう。
ピンポイントに広告配信できる
SNSは媒体によって主なユーザー層が異なるため、ターゲットとなるユーザーが多く利用しているSNSを選んで広告出稿するのがポイントです。さらに、SNS広告は精度の高いターゲティングが可能で、広告を配信したいターゲットにピンポイントで商品やサービスの特徴を伝えることができます。
SNSの媒体ごとにユーザーが登録しているプロフィール情報を元に、年齢・住所・職業・趣味などに合わせた広告配信をすることが可能です。
そのため、ユーザー側は自分が必要としているような商品の広告を目にする機会が多くなり、クリック率やコンバージョン率向上に繋がりやすくなります。
SNSで拡散してもらえる
SNSは幅広いユーザーに商品をアプローチできるのはもちろん、ユーザー間で話題になれば、商品の情報や良い口コミは瞬く間に全世界に広がる可能性があります。
自社商品に興味がある人だけでなく、商品を認知していない人の目にも留まりやすくなるため、潜在層にもアプローチしやすいでしょう。
SNSで商品情報を拡散してもらうと、潜在層へのアピール・認知度向上・新規顧客獲得・新しいユーザー層への訴求など、様々なメリットが得られます。
その他の広告よりも嫌われていない
SNS広告は、自分がフォローしているユーザーの投稿に紛れて表示されるため、他の投稿との区別がつきづらく広告としての違和感が少ないです。そのため、広告特有の嫌悪感を抱きづらく、広告を嫌う一定数のユーザーにも自然にアプローチできます。
「突然画面に現れる広告が邪魔」「広告がずらっと並んでいて不快」というユーザーのクリックも自然と促せるのが、SNS広告です。
安価に運用できる
SNS広告は最低出稿額が決まっておらず、月1万円から始めることも可能です。
しかし、広告の成果を感じやすい・商品をある程度宣伝できるという効果を感じられる相場費用は、月30万〜50万円ほどとなっています。
安価に運用できるメリットを活かしつつ、費用対効果の高い広告運用を行いましょう。
双方向のコミュニケーションがとれる
SNSは広告主が商品情報を発信するだけでなく、ユーザーの口コミや意見をコメントやダイレクトメッセージで確認することが可能です。SNSなら気軽にコメントしてくれるユーザーも多いため、他の広告手法よりも商品の口コミ・広告の印象・話題性などユーザーのリアルな意見をチェックできます。
また、広告主だけでなくユーザーが他のユーザーに商品の良い点を拡散してくれることもあり、広告としてだけでなく口コミで自社商品が広がることもあるでしょう。そのため、自社が知らないうちにユーザーの間で話題になっているということも珍しいことではありません。
若い世代へアプローチできる
SNSを利用しているのは特に若い世代が多いため、SNS広告を活用すれば若年層のユーザーへ商品を訴求しやすいです。ターゲットが20代ならInstagramやTikTok、30代ならFacebookやTwitterというように、商品を使ってもらいたい人がよく利用する媒体を活用して広告出稿を行いましょう。
10代はどのSNSも利用率が高く、媒体を超えて情報が拡散されることもあるため、若い世代に向けた商品を宣伝したい場合はSNS広告がピッタリだといえます。
また近年は年配の方のSNS利用率も増加しているため、SNS広告は若い世代向け限定ではなく幅広い世代へ広告配信をすることも可能となってきています。
ファンづくりができる
WebマーケティングにSNSを取り入れることは、ただ広告を配信するだけではなくフォロワーを増やす=ファンづくりができるというメリットもあります。自社の商品が気になる人・気に入ってくれた人の多くは、自社のアカウントをフォローしてくれるため、サービスや商品のブランディングを確立できるでしょう。
フォロワーが多いアカウントは、まだ自社や商品を知らない潜在層からすると気になるきっかけとなりやすいです。そのため、ファンづくりはさらなる新規顧客を増やすための手法の一つともいえるのです。
SNS広告のデメリット
たくさんのメリットがあるSNS広告ですが、一方でデメリットも存在します。
デメリットについては、あらかじめ知っておかなければ広告出稿時に後悔しかねないため、事前にチェックしておきましょう。
- SNSを利用しない層はターゲットにできない
- 常にPDCAを回す必要がある
- 広告遷移先のクオリティに左右される
- 炎上リスクがつきまとう
ここでは4つのデメリットを紹介していきます。
SNSを利用しない層はターゲットにできない
SNS広告は、SNSを利用しないユーザーには広告を届けることができません。そのため、SNSを利用していないようなユーザー層がターゲットの場合、SNS広告を出稿しても成果を感じられない可能性が高いです。
また、SNSといっても媒体ごとに主なユーザー層が異なるため、10代向けの広告なのに30〜40代の利用者が多いFacebookに出稿するとターゲットに響かないことが考えられます。
SNS広告を活用する場合は、「ターゲットがSNSを利用しているか」という点をまずは確認しましょう。
常にPDCAを回す必要がある
Webマーケティングにおいてとても大切な手法「PDCA」を常に回し続けるよう意識しないと、SNS広告で継続的な成果を得ることは難しいかもしれません。PDCAとは以下の頭文字を取ったもので、これらを実施したら次へ進む、改善からまた計画に戻り次項を実施するというサイクルのことです。
- Plan:計画
- Do:実行
- Check:評価
- Action:改善
計画や実行は多くの企業が行っていますが、PDCAで最も大切なのは「評価」の部分です。
自社広告を分析・評価することでよりよい広告へと改善ができ、コンバージョン率の向上や魅力的な広告作成へ繋げられます。
PDCAを実施していても、広告運用中にどこかでストップしてしまえばSNS広告の成果を感じづらくなってきてしまうため、定期的に実施項目を回していきましょう。
広告遷移先のクオリティに左右される
広告が魅力的であっても、遷移先のページが見づらい・使いづらいとユーザー離れに繋がり、コンバージョンが得られないこともあります。
コンバージョンとなる商品購入や申し込み画面が複雑・入力項目が多すぎるという場合もユーザーはページから離れやすく、コンバージョンは低下してしまいます。
せっかく広告が良いものでも遷移先のクオリティが低ければ意図した結果に繋がらない可能性があるため、広告だけでなく遷移先ページのクオリティも重視することが大切です。
炎上リスクがつきまとう
SNSの最も警戒すべき点は「炎上する」ということです。炎上とは多くのユーザーからの反対意見が殺到することで、批判だけでなく中には誹謗中傷が含まれている場合も少なくありません。
企業のマイナスイメージにもなってしまうため、炎上リスクがあることを常に念頭において広告や投稿文の作成を行いましょう。
SNSごとの特徴と費用、仕組みについて
次はSNSごとの特徴について深掘りしていきます。媒体ごとの特徴を知っておくと、ターゲティングしやすく、成果を感じやすくなります。
まずは表で比較し、広告にかかる費用や仕組みについても一緒にみていきましょう。
主なユーザー層 | ユーザー数 | CPC相場費用 | 特徴 | |
LINE | 10〜60代 | 8,400万人 | 1クリックあたり約40円~250円 | 幅広い世代へ訴求できる |
10〜30代 | 4,500万人 | 1クリックあたり約25円〜100円 | 広告記事の拡散が早い | |
10〜50代 | 2,600万人 | 1クリックあたり約100円〜300円 | ターゲティングしやすい | |
10〜40代 | 3,300万人 | 1クリックあたり約40円~250円 | 画像が印象に残りやすい | |
YouTube | 10〜50代 | 7,000万人 | 1クリックあたり約3円~20円 | 動画で情報を伝えやすい |
TikTok | 10〜20代 | 950万人 | 1クリックあたり約30円~100円 | 別のSNS媒体へも配信が簡単 |
参照:5分でわかるSNS広告!基本的な仕組み・メリット・事例を徹底解説
参照:SNS広告とは|仕組みや種類、効果や費用も詳しく解説【活用事例有】
LINE
LINEはSNSの中でも最も多くのユーザーが利用しており、主なユーザー層は10代〜60代と大変幅広くなっています。そのため、世代を問わない商品の訴求にピッタリで、認知度の向上も期待できるでしょう。
トーク画面の上部・ニュース欄の一角・VOOM(タイムライン)間への投稿など、広告表示できる場所も選べるため、ターゲットによって適切な広告枠を選ぶことで大きな成果が得られるでしょう。
LINEのトーク画面はユーザーにとって1日に何度も目にしやすい部分のため、ユーザーの興味を惹きやすくクリックを促しやすいです。また、ニュース欄の一角であれば自社を認知していない人へのアピールがしやすく、潜在層への訴求に効果的といえます。
VOOM(タイムライン)を利用しているのは比較的若い世代が多いため、幅広いユーザーに訴求したいが若い世代中心に宣伝したい場合におすすめです。
Twitterも多くのユーザー・幅広い世代に利用されていますが、他のSNSよりも優れている点は拡散力が高いことです。Twitterは秒単位で他のユーザーのツイートをチェックすることができ、1日に何度もツイート・リツイートするという人も少なくありません。
そのため、広告がすぐに他のユーザーにリツイートされることも多く、また他のユーザーがリツイートしてくれるなどというように、どんどん情報が拡散していきます。
他のユーザーがリツイートして自社商品の情報が拡散された場合は広告費用がかからないため、多くの人に自社のことを認知されながらも広告費は増えないことになります。
これは費用対効果が高まることへ繋がり、安価な広告費で大きな成果を得られる可能性もあるのです。
Facebook広告は比較的年齢が高いユーザーに向けて商品を訴求したい場合に向いており、企業も多く利用しているため、BtoB広告としてもおすすめです。Facebookの課金形式はクリックだけでなく、インプレッション(表示回数)もあります。
ここでのインプレッション課金は1,000回表示されるたびに100円〜500円となっており、他の媒体と比べると割高と感じられるかもしれません。
しかし、Facebookはユーザーごとのプロフィールが他のSNSと比べると充実している傾向にあり、細かいターゲティングが可能です。
そのため、ピンポイントなターゲットに広告を配信しやすく、コンバージョンに繋がりやすいといえるでしょう。
Instagramはとくに20〜30代女性の利用者が多く、広告ターゲットを20〜30代女性としているならおすすめの媒体です。InstagramはFacebook社が運営している媒体のため、Facebookのプロフィール情報を活用したターゲティングが可能となります。そのため、ピンポイントなターゲットに広告配信しやすく、フォロワーも増やしやすいでしょう。
Instagramではストーリーズ・リール・投稿画面など様々な場所へ広告表示ができ、それぞれ自分がフォローしているユーザーの投稿間へ広告表示ができます。SNSの中に広告が溶け込みやすいため、広告への嫌悪感を抱きづらく自然とユーザーのクリックを促しやすいのも特徴です。
YouTube
YouTube広告の最大の魅力は、動画を使ってユーザーにアピールできることです。他のSNSだと、画像や文章がメインコンテンツとなっているため、動画広告はスキップするという人が多いです。
しかし、YouTubeは動画を視聴するコンテンツのため、数十秒ある動画広告が表示されても違和感がありません。
動画広告は、商品の魅力を画像や文章よりも伝えやすいため、コンバージョンへ繋げやすく高い成果を得られる可能性があります。YouTubeは細かいターゲティングが可能なため、ピンポイントなターゲットへ広告配信を行いコンバージョン率アップを狙いましょう。
TikTok
TikTokはショートムービーがメインコンテンツとなっているため、他のSNSよりも短い動画でアピールする必要があります。長すぎる広告動画はユーザー離れに繋がりやすくなるため、適切な長さで商品の魅力が伝えられる動画を作成しましょう。
また、TikTokはワンクリックで他のSNSへも投稿できるため、媒体を超えて情報が拡散されやすいです。TikTokの特徴を活かせば、広告費用をあまりかけずにさまざまな媒体で自社商品が話題になるかもしれません。
SNS広告を成功させる7つのポイント
SNSごとの特徴や費用などの違いを知った上で、広告を成功させるポイントを押さえておくとさらに成果を出せる可能性が高まります。
- ターゲットを明確にしておく
- ターゲットと相性のいいSNSを利用する
- PDCAサイクルをきちんと回す
- 遷移先コンテンツを充実させる
- コンバージョンを達成するためのKPIを設定する
- ターゲットにとって魅力的なクリエイティブを用意する
- 複数のクリエイティブを用意する
では、SNS広告を成功させる7つのポイントをチェックしていきましょう。
ターゲットを明確にしておく
どのSNSを活用するにしても、まずはターゲットを明確にしておく必要があります。ターゲットを明確にすることで細かいターゲティングが可能となるため、ピンポイントなユーザーに商品をアピールでき、コンバージョン率を上げられるでしょう。
また、目的に合った適切なターゲティングを行うと、広告費用がかかってもコンバージョンが見込めるため費用対効果は高くなります。
広告費だけかかり成果が上げられないなどの赤字を防ぐためにも、あらかじめターゲットは細かく決めておきましょう。
ターゲットと相性のいいSNSを利用する
SNSは媒体によって主なユーザー層が少しずつ異なるため、ターゲットに合わせた媒体に広告配信することでより広告効果を感じられるでしょう。
また、ターゲットと併せて目的に合ったSNS広告の種類を選ぶことも大切です。
認知度向上・顕在層へアピールなどの目的に合わせたSNS広告の種類を選ぶことで、目標達成しやすくなるはずです。
PDCAサイクルをきちんと回す
広告出稿をした際は、PDCAをそれぞれ定期的に実施してサイクルを止めないようにすることも、コンバージョン率を上げて赤字を防ぐ広告運用のコツです。
よくある失敗が、PDCAを1周して終わってしまうこと。PDCAはサイクルを回すことでより成果を上げられるため、常にサイクルを止めないようにしましょう。
遷移先コンテンツを充実させる
広告遷移先のコンテンツ、ユーザーが最初に目にするランディングページを充実させることも成功のポイントといえます。
魅力的な広告や適切なターゲティングを行えていても、広告をクリックした先の遷移先コンテンツが充実していなければ、ユーザー離れに繋がってしまいます。
ユーザーにとってわかりやすい・使いやすい・商品情報が充実しているといった魅力的なコンテンツを遷移先にするように心がけることが大切です。
コンバージョンを達成するためのKPIを設定する
SNS広告を出稿する際はコンバージョン目標を設定しますが、目標だけでなくKPI(重要業績評価指標)を設定することも大変重要です。
KPIの設定とは、目標であるコンバージョンだけでなく成果を上げるための過程も細かく目標を立てていくことです。例えば、1ヶ月後に100件のコンバージョン数を目標としているなら、広告出稿日から3日後・5日後・1週間後・10日後は何件のコンバージョン数を上げれば良いのか。というように細かく目標を設定していきます。
KPIはコンバージョン数だけでなく、ユーザーのアクセス数やクリック数の目標設定や実績確認も必要です。さまざまな項目をチェックし、目標と実績にどれだけの差が出ているかを定期的に確認することで、少しでも赤字となっている場合は早めの改善対応が行えます。
ターゲットにとって魅力的なクリエイティブを用意する
広告はただ商品の説明をするだけではユーザーの心に響きません。そのため、ターゲットがより興味を持ってくれるようなクリエイティブを作成しましょう。
クリエイティブとは広告コンテンツのことです。画像やキャッチコピーを創造性のある、他とは異なるものにすることで、魅力的なクリエイティブを作成できます。
競合との差別化を図りつつ、ターゲットに響く画像・キャッチコピー・投稿文にすることで、ユーザーのアクセス数やコンバージョン率の向上が期待できます。
複数のクリエイティブを用意する
SNS広告では広告の種類やターゲットに合わせて、複数のクリエイティブを準備しておきましょう。どれだけ素敵な広告を作成しても、ターゲットが少しでもズレるとユーザーの心に刺さらない可能性があります。
また、幅広い人へ向けたクリエイティブにすると、潜在層を引き込みやすくクリック率だけが上がってしまいます。クリック率だけが上がりコンバージョン率が低いままだと、広告の費用対効果が低くなってしまうため、赤字になる可能性が出てくるのです。
また、SNSは媒体ごとや同じ媒体の中でも広告の種類によって表示方法が異なります。そのため、画像のサイズや文字との配置を媒体に合わせて変更することも大切です。
ユーザーそれぞれに響くクリエイティブ・媒体に合わせたクリエイティブというように、複数のクリエイティブを用意しておきましょう。
SNS広告を出稿するときの注意点
SNS広告を成功させるポイントを押さえると同時に、出稿の際の注意点を知っておくことでさらに大きな成果を上げられる可能性が高まります。
次は、SNS広告出稿の際の注意点をチェックしていきましょう。
炎上に注意する
SNSは、一度炎上したらあっという間に拡散されてしまいます。
- 競合や他のユーザーへの過度な批判
- モラルが欠如した発言
- 社会的問題への意見
上記のような投稿は炎上しやすい内容のため、広告を出稿する際は企業アカウントとして適切な内容となっているかをきちんと確認してから投稿しましょう。
また、批判的なコメントがきた際は、放置するのではなく真摯に受け止めて改善することが大切です。
法律を遵守する
広告を出稿する際には、法律違反をしないように気をつけなければなりません。広告出稿する際に気をつける必要がある法律は特に以下の2つです。
- 優良誤認:他の商品と差がないのに自社の方が優れていると宣伝すること
- 有利誤認:他の商品と差がないのに自社の方が安価であると宣伝すること
どちらも実際に使用したユーザーから批判が起きたり悪い口コミが流れたりし、結果自社にとってマイナスのイメージがついてしまいます。
詐欺だと思われ訴訟問題になる可能性もあるため、広告出稿の際は正しい情報をユーザーへ配信するように心がけることが大切です。
ターゲット選びを慎重に行う
ターゲティングを細かく行いピンポイントなユーザーへ広告を配信することで、費用対効果を高めながら成果を上げることができます。
ターゲット選びを間違うと、広告の効果を感じられなかったりクリック率だけが向上して赤字になってしまったりします。そのため、ターゲティングが細かくできるSNS広告の特徴を活かして、ターゲットとなる人の性別や地域だけでなく趣味・職業・ライフスタイルなどを考えてターゲティングを細かく慎重に行いましょう。
時代や時勢に敏感になる
最新のトレンドや現代社会の在り方など常に新しい情報に敏感になり、広告が時代や時勢に合ったものになっているかを都度確認することも大切です。
最近炎上している内容や人々が関心を持っているものに敏感になり、炎上していることについて関連する広告を出さない、巻き込まれないように注意しましょう。
炎上リスクを回避できる他、時代遅れ・現代社会に合っていないなどの批判も避けられるため、常に最先端の情報収集をすることはとても重要です。
触れてはいけない話題を知る
宗教・男女差別・人種についてなどはユーザーによって捉え方が大きく異なるため、クリエイティブに含まないようにすることで批判や炎上を事前に防げます。
また、どうしても含むとき、あえて含むときは、意味合いを誤解されないように厳重に注意しながら広告を作成しましょう。触れてはいけない話題をあらかじめ知っておくことで、広告の作成や表示方法により慎重になれるため、上記の3種類以外にも自社商品に関わるNGワードを調査しておくことがおすすめです。
クリエイティブを出す前に複数人でチェックする
広告は出稿してしまったら修正するのに時間・手間・費用がかかるため、配信前に複数人でチェックすることが非常に重要です。
自分は大丈夫と思っていても「他者から見たら嫌悪感を抱く内容かもしれない」ということを考慮しながら主観的・客観的に複数人で確認することで、炎上の危険性があるクリエイティブ配信を回避できるでしょう。
炎上発生時のマニュアルを用意しておく
注意点を押さえても、SNSはときに炎上してしまう場合があります。そのため、万が一の炎上の際に備えて、あらかじめ炎上発生時の対応マニュアルを準備しておきましょう。
- 謝罪文・訂正文の記載方法
- 事実確認の際も公式コメントを発信
- 法的措置を検討
上記のような対応をすぐに行えるようわかりやすいマニュアルを作成しておくことで、万が一炎上してもスムーズに対処できます。
SNS広告に関するよくある質問
広告出稿する前に多くの人が感じるSNS広告の悩みを知っておくことで、SNS広告出稿の際の疑問を減らし、スムーズに広告配信ができます。
では、以下のよくある質問について確認していきましょう。
インシデントが発生しないようにするためにはどうすればいい?
炎上やトラブルを回避するためには、インシデントを発生させないように意識することが大切です。
インシデントを発生させないために、以下のようなチェックを定期的に行いましょう。
- コンテンツが時代や時勢に合っているか確認
- SNSのコメントやDMが荒れていないか監視
- 情報漏洩対策のためのセキュリティ管理
コンテンツの確認は投稿前の広告はもちろん、投稿後時間が経過しているものも定期的に確認することで、時代や時勢に合っていないとして炎上することを防げます。
また、批判コメントは迅速に確認し、謝罪や訂正などの対応を素早くすることでさらなる批判コメントの増加や誤解を防げます。そのため、コメント欄やDMに批判が来ていないかを1日1度は確認しましょう。
SNSは企業秘密などの情報が漏れてしまうと、すぐに拡散されてしまう恐れがあるため、セキュリティ管理に力を入れることも大切です。
SNS広告とWeb広告の違いは?
SNS広告はWeb広告の一部で、SNSのみを使った広告手法です。
一方、Web広告はWebを活用した商品宣伝方法で、SNS広告以外にもリスティング広告・ディスプレイ広告などさまざまな種類があります。
2つは同じ意味のように考えられがちですが、Web広告の一種がSNS広告と覚えておきましょう。
SNS広告に関するお悩みはアスタノットへ
SNSといっても様々な種類があり、どの媒体の広告種類を選ぶべきか悩むという企業は少なくありません。
そんな広告出稿にお悩みの際は、広告運用のプロであるアスタノットへご相談ください。アスタノットはこれまでの実績やノウハウを活かして最適な広告を出稿いたします。
また、SNS広告の出稿以外に以下のようなお手伝いも可能です。
- SNSの運用方法のアドバイス
- SNS広告のデータ管理
- 広告改善方法の提供
広告出稿の際は、ぜひアスタノットへご連絡ください。
まとめ
SNS広告について種類や媒体ごとの特徴、メリットや注意点など細かい部分まで詳しく解説しました。成功ポイントや注意点を押さえて、より良いクリエイティブを発信していきましょう。
しかし、知識を蓄えるだけではSNS広告の運用は難しいため、SNS広告に手間をかけたくない・出稿方法がわからないなどという方は、ぜひアスタノットへお気軽にご相談ください。