リスティング広告

リスティング広告とは?広告を出す前に知っておきたい基本的な知識

本記事では、初心者の方向けにリスティング広告の基本的な知識や仕組み、種類などについてご紹介します。ホームページへの集客はもちろん、コンバージョンを獲得するためにはリスティング広告は有効な手段となります。リスティング広告をご検討されている方は、ぜひ本記事で概要を知っていただき、運用を始めてみてはいかがでしょうか。

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動し、表示される広告です。ある特定のキーワードで検索した際、そのキーワードに合わせて検索結果の上部と下部に表示されます。

商品やサービスを探していたりするような確度が高いユーザーへアプローチできるメリットがありますが、テキスト形式の訴求となるため短い文章で効果的にアピールしなければならない点は注意が必要です。

ここからは、リスティングの仕組みについて解説いたします。

リスティング広告の仕組み

ここからはリスティング広告はどのような仕組みで表示されるのかご紹介します。

リスティング広告の見分け方として、左上部に【広告】と書いてあるものが該当します。リスティング広告の出稿先は、「Google」と「Yahoo!」となりますが、それぞれに特徴をもっています

原稿フォーマットは基本テキストですが、Google広告には「ショッピング広告」というメニューがあり、ショッピング広告であれば画像を掲載することも可能です。

google広告とYahoo!広告の違い

google広告とYahoo!広告の違いは、大きく分けて以下の3つです。

  • ユーザー層
  • サポート制度
  • 広告表示オプション

google広告とYahoo!広告の違いに関してですが、まずはユーザー層に違いがあります。Googleは若年層のシェアが高く、Yahoo!は40歳以上のミドル・シニア層のシェアが高いといわれています。

次に、サポート制度に違いがあります。GoogleはFAQやオンライン動画などの提供が基本なのに対し、Yahoo!は本格運用に必要な設定をすべて無料代行してくれます。

広告表示オプションにも違いがあり、Googleリスティング広告の方が幅広く選択できます。

リスティング広告とSEOとの違い

検索エンジンを活用したwebサイトへの集客方法は、リスティング広告以外にも「SEOによる集客」が存在します。

リスティング広告はクリック課金形式で、広告費をかけて検索結果に表示される仕組みですが、SEOは検索結果画面で表示させたい情報を上位に表示させるための施策のことを指します。どちらもユーザーが検索したキーワードに連動しますが、SEOは広告ではないため掲載に費用がかからない反面、上位に表示されるかどうかは検索エンジンの評価で決まるため、掲載に即効性があるのはリスティング広告です

リスティング広告で出来ること

ここまで解説したように、リスティング広告はユーザーの検索キーワードに合った広告を表示できるため、確度が高いユーザーにアプローチできる点がメリットと言えます

リスティング広告は自由度が高く、出来ることがいくつかあります。まずは広告文を自分で決められます。そして、予算に合わせて広告費をかけることが可能で、一日単位で自由に設定できます。広告初心者の方でも低予算かつ気軽に試せるのはうれしいポイントです。

リスティング広告で使う用語

リスティング広告では、成果測定においてさまざまな指標が使われています。

その中でも代表的な用語と意味を下記の通り、一部ご紹介します。

用語意味
表示回数(インプレッション:Impression)広告が表示された回数
クリック率(CTR)広告がクリックされた割合
コンバージョン(CV)マーケティングの成果
クリック単価(CPC)広告がクリックされた割合
コンバージョン率(CVR)コンバージョンに至った割合
コンバージョン単価(CPA)1つのコンバージョンを得るためにかかった広告費
インプレッション単価(CPA)広告が1,000回表示されるごとに発生する費用
重要業績評価指標(KPI)最終的な目標を達成するために設定する中間目標
広告費用対効果(ROAS)投資した広告費に対する売上の割合で、広告費の回収率
投資利益率(ROI)投資したコストに対してどれだけの利益を得られたかを表す指標
顧客生涯価値(LTV)ある顧客が自社と取引を開始してから終了するまでの期間に、自社にどれだけの利益をもたらしてくれるかを表した数値

リスティング広告のメリット・デメリット

リスティング広告のメリット・デメリットは以下です。

メリットデメリット
即日から広告配信・停止可能ビジュアル面での訴求が苦手
購買意欲の高いユーザーにアプローチ可能広告費が高騰する可能性がある

リスティング広告は、キーワードや広告文など必要最低限の設定を行えば、即日から広告配信が可能で、配信は任意のタイミングで停止することもできます。購入の意思があるキーワードを選べるため、購買意欲の高いユーザーに対しアプローチができる点がメリットと言えます。

デメリットは、文字数に制限がありテキスト表示が中心となるためビジュアル面での訴求を苦手とします。ライバルが大きいキーワードに関しては競合が多いため広告費が高騰する可能性もあるため注意が必要です。

リスティング広告の掲載順位

実は、リスティング広告の掲載順位は、広告ランクという指標で決まります。広告ランクが高い広告ほど上位に掲載されるため、リスティング広告の施策を打ったからといって必ずしも検索結果ページの上位に掲載されるとは限りません。検索結果の下部に表示される場合もあります。

広告ランクは、入札単価・広告の品質・ユーザーが検索に至った背景などで決まります。広告ランクを高めるためには、キーワードと広告文の関連性を高めたり、キーワードと遷移先に関連性をもたせるなどの日々の工夫が必要となってきます。

リスティング広告の費用

リスティング広告は、キーワード以外にも、キーワードや配信の時間帯、居住地域などを細かく設定することができますが、検索結果への表示のみであれば費用はかかりません

最低金額はなく予算から決めることが可能なので、例えば最低1,000円からでも設定できます。ただし、代理店に広告運用を外注する場合があれば、最低出稿金額の設定がされている会社もあるため注意が必要です。

ここからはリスティング広告の課金方式と費用相場について解説します。

リスティング広告の課金方式

リスティング広告の課金方式は、クリック課金制とオークション制の2つの仕組みがあります。クリック課金制は、名前の通りユーザーがクリックするごとに費用がかかりますが、オークション制の場合は「広告を出稿したいキーワード」に対して「検索された際のクリック単価は最高いくらまで支払う」といった形で入札が行われます。競合の多いキーワードは高騰するため、有名なキーワードを上位にあげるためには予算の確保が必要な点に注意してください。

リスティング広告の費用相場

リスティング広告の費用相場としては、一般的に月20万円~50万円程度といわれています。ただし最低金額の基準がないことから、商品やサービス次第ではこれよりも安くなる場合も相場よりも高くなる場合もあります。

代理店に広告運用を外注する場合の相場は、だいたい30万円程度で設定されている会社が多いようです。

まずは獲得したいユーザーターゲットの層や、成果をどのくらいにするかなどの目標設定から予算額を決めることをおすすめします。

リスティング広告予算の決め方

リスティング広告の予算は、最低金額がないため、自由に設定することが可能です。そのため、「予算額を決めたいけれど、実際どのくらいで設定すべきか?」悩まれる方もいらっしゃるかと思います

リスティング広告で徐々に成果が出てきたら、予算増額の検討をされると良いでしょう。予算の増額によっては、より成果を伸ばすことも期待できるからです。

その反面、出稿をスタートしても、実際には目標達成できない進捗状況が続く場合もあります。その際は、入札額の抑制を行ったり出稿停止を検討する必要も出てくるかもしれません。撤退ラインを事前に決めておくことも1つの方法です。

では、ここからは具体的なリスティング広告の予算の決め方について3つほどご紹介します。

平均クリック単価から決める

広告出稿するキーワードには、平均クリック単価のある場合があります。平均クリック単価に関しては、「Googleキーワードプランナー」などで確認することができます。

「平均クリック単価」がわかれば、あとは「クリック数」をかけることで予算が算出できます。例えば平均クリック単価が500円の場合、想定クリック数が200回であれば、予算は10万円となります。

目標コンバージョンから決める

目標コンバージョン(以下CV)とは、マーケティングの成果を指します。商品購入やサービスの加入を成果とした場合、獲得したい目標CV数を基準に日単位や月単位で予算を決める方法があります

例えば月に50件の数が目標CVで、CV1件にかける広告費(CPA)を2,000円とする場合、予算は10万円となります。

売り上げ目標から決める

売り上げ目標から予算を決定することもできます。例えば、売り上げ目標を100万円とし、売上額の10%を広告費に抑えたいとします。その場合は、広告費予算は10万円となります。このように、売り上げ額に対し広告費は何%にするかで予算を算出することが可能です。

リスティング広告に適した商材

リスティング広告に向いている商材と、そうでない商材はあるのか、気になるのではないでしょうか。実際、リスティング広告に向いている商材は存在するといわれています。

リスティング広告で、成果が出しやすい商品やサービスは数多く存在しますが、以下4つの特徴をもつ商材が適していると言えます。

  • 緊急性が高い商材
  • 顕在層にフォーカスした商材
  • リピートが見込める商材
  • 利益率の高い高単価の商材

それでは順番に解説いたします。

緊急性が高い商材

リスティング広告と相性のよい商材は、まず緊急性が高い商材が挙げられます。

早い解決を求めているユーザー心理に訴求するため、広告であるかどうか判断せずに検索結果の上部に目がいく可能性が高くなります。その結果、コンバージョンが発生しやすく売り上げにもつながります。

例えば、水のトラブルの修理などは検討期間が短く即決されます。リスティング広告により、検索結果で上位に表示させておけば、上位サイト内で比較・検討を行うはずです。

顕在層にフォーカスした商材

リスティング広告で主にターゲットとなるのは、顕在層と呼ばれる人たちです。「ほしい商材をすぐに買いたい」「サービスを利用したいのでおすすめを探したい」などの心理で検索しているので、購買意欲が高い層になります。

広告費用が発生するからには、確実にコンバージョンを増やしてリターンを得る必要があります。そのため、ターゲット層の違いをしっかり理解する必要があり、施策に合わせたコンテンツの設計を重要視しなければなりません。

リピートが見込める商材

頻繁にリピートされる商材は、費用対効果を合わせやすいケースがあります

例えば、サプリメントなど継続することで効果が期待できるようなものは、リピート購入につながります。1つの購入単価や利益率が高くなかったとしても、定期購入されることでどこかのタイミングで費用対効果は合うはずです。

そのため、リピート購入回数が向上することでLTV(顧客生涯価値)も向上することになります。

利益率の高い高単価の商材

やはり、利益率の高い商材は費用対効果が合いやすいと言えます。ただし、そういった商材はリスティング広告で競合が多い可能性もあるため、入札競争が起き単価は高くなりがちです。ですが、客単価も利益率も高いようであれば費用対効果としては合う場合も多いです。

例えば、クリック単価で数万円レベルで推移していたとしても、商材で数百万円の売り上げがたつようであれば、広告費はペイできてしまいます。

リスティング広告の出稿方法

いざリスティング広告を出稿しよう。と思ってもわからないことが多いでしょう。出稿方法としては、以下のステップで行います。

  1. アカウント開設…開設にかかる日数、大まかな流れはGoogleとYahoo!で異なるため注意が必要です。
  2. アカウント構成の作成…非常に重要な作業で、購入意欲の高いユーザーに訴求できるようアカウント全体の構成を考える必要があります。
  3. 入稿…配信内容を登録する作業を指します。
  4. 予算設定…入稿作業と同時に「予算の設定」を行う必要があります。
  5. 審査確認…無事に広告が掲載されるかどうか、この審査で判断されます。
  6. 決済方法の設定…支払い方法や入金設定などが必要です。
  7. タグ設定…ここまでで配信は可能ですが、効果測定のために設定すると良いでしょう。
  8. 広告掲載開始…配信ステータスをオンにすることで広告掲載が開始します。

リスティング広告の運用方法

リスティング広告の運用方法には、「広告代理店に依頼」「広告運用自動化ツールの利用」「自社で運用」の3つの方法があります。ここからは3つの方法について解説します。

広告代理店に依頼

代理店を利用する場合、分析業務などを含め代理店へお任せできる点がメリットです代理店には多くの実績とノウハウがあるため、広告の成果が見込めます

リスティング広告には、キーワードの選定からアカウント構成、単価の調整など、さまざまなタスクが発生します。ノウハウと実績のある代理店へ依頼できるとなれば、自社よりも早く成果が出るかもしれません。何よりも自社の作業軽減にもなります。

広告運用自動化ツールを利用

リスティング広告は、作業の一部を自動化することができます。自動化が可能な工程としては、入札価格の最適化・効果の高いキーワードの選定・レポート作成などです。

本来、リスティング広告はすべての作業を手動で行います。こうした自動化を利用することで、工数削減につながるだけでなくAIを活用した自動化を行えば広告効果を高めることも可能です。ただし自動化できない行程もあるため、手動と自動化をうまく活用することがポイントとなります。

自社で運用

自社で運用する場合は分析業務に時間を取られがちですが、代理店へ依頼しない分、費用がかからない点がメリットと言えます。自社でリスティング広告が成功した場合の利益率はもちろん高くなります。自社の社員に広告運用スキルが身につくので、他の施策にも応用ができるようになります。

ですがリスティング広告に成功するには、分析・改善を繰り返す必要があります。運用スキルがない場合、課題が発見できずにパフォーマンス向上が難しいケースもあります。

運用スキルを身につけるためにも、ある程度広告運用を続け時間をかけていく必要があることを覚えておきましょう。

リスティング広告を成功させる方法

リスティング広告で成功するためにはいくつかコツがあります。ここからは、その中でも重要な「具体的なターゲットに向けたキーワードを選定する」「広告の質を高める」「改良し続ける」の3つについて解説します。

具体的なターゲットに向けたキーワードを選定する

ポイントは、選定キーワードを広告の上文に使うことです。理由としては、すぐに悩みを解決したいユーザーは、最後まで広告文を読まない可能性があるためです。

3語以上のキーワードを組み合わせたロングテールキーワードを準備しておくこともポイントの一つです。検索ボリュームが少ないため、競合が少なく上位表示させやすいという特徴があります。キーワード選定はリスティング広告を行う上で、非常に重要な工程となりますので、上手に選定しましょう。

広告の質を高める

ターゲットの目を引きクリックしてもらわなければ広告の意味がありません。そのため、広告の質を高めることはリスティングを成功させるためのポイントとなります

具体的には、「タイトルにキーワードを含む」「短文でまとめる」「悩みを解決できると一目で分かるフレーズを入れる」「期間限定の情報やユーザーからの評価を入れる」などがあります。すべて入れる必要はありませんが、興味をもってもらえるような高品質の広告を目指しましょう。

改良し続ける

リスティング広告は、ただ出稿するだけでは効果は出ません。試行錯誤を繰り返すことで、広告の効果を高めていく必要があります。

そのため成果が出なかったとしても、すぐにあきらめずに広告配信後のデータを取得してから、広告の課題の抽出を行い、改善を繰り返すことが重要になります

ビジネスにおいても、成果を出し続けるためにはPDCAサイクルを回すことが重要です。ターゲットユーザーのニーズに合った広告を作れるよう、改良をし続け取り組みましょう。

web広告に関するお悩みはアスタノットへ

ここまでの記事を読んでいただき、リスティング広告に対してまだ不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

リスティングに限らず、web広告に関するお悩みがあったり、どの代理店に依頼すればいいか分からなかったりという方は、まずアスタノットへご相談ください。アスタノットは、少数先鋭でお客さま一人ひとりにカスタマイズされた、最適なサービスを提供しています。何よりもリスティング広告運用に強く、大手企業での実績もあります。次に簡単にご紹介させていただきます。

アスタノット公式サイト

リスティング広告運用に強い

リスティング広告においては10年以上かつ100社以上の実績があります。月額10万~2,000万までの運用・コンサルティング経験もあり、成長を目指す中小企業のサポートを得意としています。Google広告の知識と経験が認められ、Google公式 ヘルプコミュニティにてシルバー・プロダクト・エキスパートを取得した実績もあり、これは日本で数名しか得ることが出来ない称号です。

さらに、MarkeZine Academy(翔泳社が主催するマーケティング講座)で講師活動の経験もあるため安心いただけます。

大手企業にも導入実績あり

アスタノットでは中小企業のサポートを得意としていますが、大手企業での導入実績も、もちろんあります。企業の大小に限らず、営業担当は設けずに運用責任者が直接サポートしております。そして、一人あたりの担当者数に上限を設けており、透明性を確保した広告運用をおこなっています。代理店でよくある担当者の入れ替えは発生せず、実績豊富な担当者に任せられるため安心いただけます

まとめ

本記事では、リスティングの大まかな概要をご紹介しました。リスティングは、低めの予算で出稿でき、自社の商材やサービスに興味をもつユーザーにアプローチが可能です。初心者でも手軽に始められる反面、分析作業に時間を要するため代理店への依頼も検討が必要です。

実際には「リスティング広告の成果に満足できない。」というお声も多くあり、課題もあります。アスタノットは、リスティングの運用実績も多く、運用責任者が直接サポートするため安心してお任せいただけます。ぜひ一度ご検討ください。

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