リスティング広告は、検索画面の上部に広告としてサイトを表示するもので、検索連動型広告ともいいます。リスティング広告にはさまざまなメリットがあり、他の広告とは異なる魅力が多数存在しています。しかし、反対にデメリットがあることも知っていますか?今回は、リスティング広告のメリット・デメリットについて、詳しくご紹介します。
目次
リスティング広告のメリット・デメリット一覧
リスティング広告には多数のメリットがありますが、反対にデメリットも複数存在します。
まずはメリット・デメリットをそれぞれ一覧でみていきましょう。
メリット | デメリット |
顕在層に訴求できる | 潜在層向けの施策ではない |
即効性がある | 費用がかかる |
広告の出稿・取り下げが簡単 | 継続的な分析と改善が必要 |
小額から広告出稿できる | 手間がかかる |
分析と改善がしやすい | 専門的な知識が必要 |
ノウハウが充実している | 広告は一定数のユーザーに嫌われている |
地域ごとにターゲティングできる | ターゲットが限定的 |
曜日や時間帯でターゲティングできる | 人気のキーワードは単価が高い |
検索結果の上部に表示されやすい | 最大値がある程度決まっている |
ターゲットや費用については、メリットとデメリットどちらにも含まれています。
メリット・デメリットは、どちらも知っておくことでリスティング広告を有効的に活用できるため、さらに詳しく深掘りしていきましょう。
リスティング広告のメリット
上記の一覧表でご紹介したリスティング広告のメリットについて、1つずつみていきましょう。リスティング広告ならではのメリットも多く、デメリットを知った上でも魅力的に感じる内容もあるため、詳しく知っておくのが良いでしょう。
顕在層に訴求できる
リスティング広告は、決まったキーワードに対して広告を出すシステムのため、そのキーワードを検索したユーザーへ訴求できます。このシステムを利用して、商品を購入・利用するような可能性が高い「顕在層」が検索するようなキーワードに広告を出せば、顕在層に対してピンポイントに訴求することが可能です。
顕在層は潜在層に比べて商品購入・利用する可能性が高いため、広告の効果を得られる可能性も高くなります。
即効性がある
検索数が多いキーワードに広告を出せば、広告をクリックされる数も多くなり、広告を出してすぐに効果が得られる可能性が高いです。
広告には紙広告やSNS広告などさまざまな種類がありますが、広告の商品を利用したいと考える人の目に留まるまでに時間を要します。しかしリスティング広告では、検索数が多いキーワードや潜在層向けのキーワードに広告を出すことで、広告の商品を必要としている人の目に短時間で留まるため、効果に即効性を感じられるでしょう。
広告としての即効性は他の広告方法に比べて高く、短期間で効果を出したいと考える人にもぴったりです。商品購入率が高い顕在層が検索するようなキーワードを中心に広告を出せば、広告のクリックだけでなく商品購入や利用に繋げられます。
広告の出稿・取り下げが簡単
リスティング広告は、ネット上で設定するだけのため出稿や取り下げが簡単です。どのようなキーワードに対してどんな広告を出したいのかをフォームへ入力していき、Googleや Yahoo!など運営会社の審査が通れば広告がネット上に表示されます。
キーワードやターゲットを決めれば簡単に広告を出せるため、他の広告に比べても出稿・取り下げが簡単といえるでしょう。
小額から広告出稿できる
リスティング広告は、少額から出稿できるのも魅力の1つです。1円から広告を出せるため、広告費用がなかなか準備できないという方でもトライしやすいでしょう。月に3万円ほどで成果を出せたという方もおり、月に10万円出せば広告の効果を感じられる場合も少なくありません。
InstagramやTwitterなどで宣伝をするようなSNS広告は平均30〜50万円ほどかかるため、同じインターネットを使用する広告の中でも費用が安いといえるでしょう。
分析と改善がしやすい
リスティング広告は広告を出してからすぐに効果を感じられるため、成果が上がってこなければ効果がないなどの分析がしやすいです。分析には効果測定ツールを使用し、クリック数・CPA・コンバージョン数などの割合を確認します。少しでも右肩上がりになっていれば効果を感じられていますが、毎週・毎月変化がないようであれば、改善が必要です。
広告を出しているキーワードを見直したりバナーやサイト内文章などを修正したり、ユーザーにヒットするように改善する必要があります。
改善が必要といっても広告の設定を見直したり記事を修正したりするだけで良いので、比較的簡単に改善が可能です。
ノウハウが充実している
リスティング広告は分析方法や改善方法などが複数あり、広告を出すキーワードは無限大にあります。効果の出し方はさまざまでノウハウが充実しているため、キーワード選定や記事の入り方など、効果が出るようにいろいろな角度から広告を出しやすいでしょう。
地域ごとにターゲティングできる
広告を出す際に地域ターゲティングできるのも、リスティング広告のメリットの1つです。
地域密着型のお店を出したいときなどに役立つ方法で、広告を表示したい人を都道府県・市区町村別に選べます。
Googleは半径を指定して広告を出す方法もあるため、お店を中心に半径1km以内にいる人に向けて広告を出すことも可能です。キーワード選定+地域ターゲティングを設定すれば、広告を表示される数は少ないものの効果を得られる確率は上がります。
曜日や時間帯でターゲティングできる
リスティング広告は地域だけでなく、曜日や時間帯でもターゲティングが可能です。休日に合わせて広告を出したり、昼休みの時間帯に合わせて広告を出したりでき、広告表示期間を限定することで広告費用を抑えられます。
そのため、短期間で成果を上げられれば、費用対効果が高くなり、低予算でも高い効果を得られるでしょう。
検索結果の上部に表示されやすい
リスティング広告は、特定のキーワードで検索した人に対して検索結果の上部にサイトを表示できるため、ピンポイントにターゲットを狙いやすいです。
インターネットで検索を行う人は全世界でとても多く、設定したキーワードで検索さえすれば、どんな人にも広告を表示できます。検索結果の上部に表示されるサイトはクリック数が多く、商品の購入・利用にも繋がりやすいです。
キーワードによっては広告を出していない・広告が少ないものもあるため、広告効果を独占することも難しいことではありません。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告にはたくさんのメリットがありますが、デメリットもいくつかあります。デメリットについても知っておかなければ、「予想以上に費用がかかった」「効果があったのは最初だけ」などといったトラブルになりかねません。
次はデメリットについても詳しくみていきましょう。
潜在層向け施策ではない
すぐに商品を購入・利用しないであろう層のことを潜在層といいますが、リスティング広告は潜在層向きの施策ではありません。潜在層は疑問や不安を解消するために検索することが多く、商品を購入または利用したいと考えているわけではないため、広告を見ても「購入しようかな?」「利用してみたい!」と思う可能性は低いです。
そのため、潜在層向きのキーワードに対して広告を出していると、いつまで経っても申し込みに繋がらず広告の効果が得られないでしょう。
費用がかかる
リスティング広告は特定のキーワードに対して広告を出しますが、広告を表示される順序はオークション形式で決まります。
検索する人が多い・効果が得られやすいキーワードには広告を出したいと考える人が多いです。そのため、検索結果ページの1番目・2番目に表示させようと思うと、オークションで1番高い金額を出さなければなりません。
検索結果ページの1番目に表示させられれば広告の成果を感じられやすいですが、その分費用もかかります。キーワードによっては得られた成果よりも広告費用の方が高いということもあり得るため、費用がかかりすぎないようにキーワードの選定や調整が必要です。
継続的な分析と改善が必要
リスティング広告は表示したらすぐに効果を感じられますが、3ヶ月程度は効果の様子を見なければ、広告表示に費やした金額を上回るのは難しいことが多いです。
広告を表示した次の日から効果が現れ始めても「1日で何百件も購入や利用の申し込みがある」ということは少なく、徐々に効果を得られる場合がほとんどでしょう。
また、広告効果はあるけれどあまり成果は出ていないという場合は、キーワードの見直しが必要なのか記事の書き換えが必要なのかなどの分析も必要になります。分析を行えば、広告を表示させる時間や曜日を限定するなどで費用を抑えられたり、顕在層向けにキーワードを見直したりと改善方法を検討できます。
分析と改善を行えばさらに成果を出しやすくなるため、継続的な管理が大切です。
手間がかかる
継続的な分析や改善が必要なリスティング広告は、広告を出すだけのポスティング・SNS広告に比べて手間がかかります。
広告を出したらそれでOKではないため、継続的に管理することが難しい場合には不向きかもしれません。
専門的な知識が必要
リスティング広告は他の広告方法に比べて専門的な知識が必要です。配信するだけなら他の広告と変わりませんが、それだと成果が得られず費用がかかるだけになってしまいます。
- 顕在層向けになっているか
- キーワード選定は間違っていないか
- ターゲティングはずれていないか
上記のような内容が分からないまま広告を出すと、ターゲットに刺さらず無意味な広告となってしまいます。
しかし、リスティング広告は専門的な知識が必要なものの、知識を得ることはそこまで難しいことではありません。
顕在層にヒットするようにキーワード選定ツールを使用したり、SEO(検索エンジン最適化)の知識を高めたりすることで、リスティング広告を最大限に活用できるでしょう。
広告は一定数のユーザーに嫌われている
検索結果ページの上部に表示されたり、記事内にバナーとして表示されたりするリスティング広告を嫌うユーザーもある程度は存在しています。
商品を欲しい・利用したいと思っていても「広告と出ているからクリックしたくない」「1番上のサイトはどうせPRでしょ」という人は実は意外と多いです。
こういった人は、広告とわかりづらいテキストリンクをクリックさせるアフィリエイト広告が効果的なため、リスティング広告を活用しようと思っている人は一旦諦めましょう。
とはいえ、リスティング広告を活用する人は記事内にテキストリンクを設定している人も少なくありません。
リスティング広告とアフィリエイト広告を組み合わせて活用していくと、より幅広いユーザーに刺さるでしょう。
人気のキーワードは単価が高い
1つのキーワードに対して1円から広告を出せるリスティング広告ですが、オークション形式のため人気のキーワードは単価が高いです。検索する人が多い・成果が出やすいキーワードは単価が高いため、検索ページで1番上に表示させようと思うと、それなりに費用が必要になります。
しかし、検索する人が少なくても顕在層が調べるようなキーワードを選定すれば、単価が低くても成果が得られることは珍しくありません。広告を出すキーワード次第では低予算で成果を出せる可能性もあるため、キーワードの選定はしっかりと行いましょう。
リスティング広告で効果が出やすい場面
リスティング広告は、検索数が増えるほど広告がユーザーの目に留まりやすく効果や成果が得られます。基本的には、徐々にクリック数を稼ぎ広告の効果を得て、申し込みの成果を得ていきます。
しかし、広告効果が出やすい場面が存在し、その場面を活用すれば一気に広告の効果を得られるでしょう。では、リスティング広告で効果が出やすい場面とはどんな場面なのかをチェックしていきましょう。
緊急性がある場面
今すぐに必要なものをユーザーが検索した場合、上部に表示されるページをクリックしやすく、商品の購入や利用に繋がりやすいです。
- 毎日使う家電が壊れた
- 水道が漏れている
- すぐに対処したいトラブルが発生
上記のように緊急性がある場面で検索するようなキーワードに広告を出すと、効果や成果が出やすいでしょう。トラブルの対処法やよくある疑問から広告の効果を得られることも多いため、覚えておくとキーワード選定の際にも役立ちます。
突発受容が発生している場面
緊急性はないものの、トレンド入りしているものや生活スタイルの変化などによって突発需要が発生している場合も、リスティング広告の効果を感じやすいです。
- 若者の間で流行っているのはどんなものか
- 有名人がメディアで身につけていた商品は何か
- 季節や環境によって生活が変わるため必要なものについて知りたい
緊急を要するものではないが、上記のように多くの人が気になることや目を付けるものに対して広告を出すと、効果を得られる可能性が高まります。
Google広告とYahoo!広告の違い
リスティング広告を表示させる場合、「Google広告とYahoo!広告どっちに出そう?」と悩む方は少なくありません。どちらも検索したキーワードに対して広告を出せるという部分は同じですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
広告を出す前に両方の内容を知っておけば、ご自身にあったサイトで広告を出せるため、あらかじめ確認しておきましょう。
Google広告のメリット・デメリット
Googleに広告を出す場合、以下のような特徴があります。
- 若者向けに宣伝しやすい
- 広告のオプションが豊富
- スマホ利用者に表示しやすい
若者やスマホ利用者に限定した広告というわけではありませんが、若者に向けた商品のための広告の場合は、Yahoo!よりもGoogleに出した方が効果を感じやすいでしょう。
年配の方・PC利用者向けの商品の場合は、Googleに広告を出すとあまり効果を感じられないかもしれません。限定的なターゲティングを行えるなど、オプションが豊富なのはGoogle広告の最大のメリットといえるでしょう。
Yahoo!広告のメリット・デメリット
Yahoo! に広告を出す際は、以下のような特徴があります。
- 年配の方向けに宣伝しやすい
- 提携先の信頼度が高い
- PC利用者に表示しやすい
若者よりも年配の方や主婦層に向けた商品広告の場合は、GoogleよりもYahoo!の方がユーザーへヒットしやすい傾向があります。
また、提携先の信頼度が高いのはGoogleよりもYahoo!です。提携先のサイトが法人限定とされているため、個人運営の怪しいサイトに広告が掲載されることはありません。
知らないうちに「自社商品が怪しい個人運営サイトに載っている」というトラブルを防げるため、安心して広告を出せるでしょう。
リスティング広告に関するお悩みはアスタノットへ
「リスティング広告を活用したいけど何から手をつけたら良いか分からない」
「専門的な知識を得るのは大変…」
「継続的な管理が難しい」
という方は、リスティング広告の運用代行企業であるアスタノットにご相談ください。
運用代行を活用すれば、ご自身で専門的な知識を得たり継続的な管理を行ったりしなくて良いため、気軽にリスティング広告を始められます。アスタノットは、どのような特徴のある企業なのでしょうか。以下にて詳しく見ていきましょう。
リスティング広告運用に強い
アスタノットはリスティング広告を代行運用する会社で、専門的な知識やノウハウを持ったプロが担当します。
これまで解説してきたように、リスティング広告は手軽に出稿できる部分が多いため、SEOの知識が高くない方や広告を出した経験がない方でも始められます。しかし、人気のキーワードは広告単価が高かったり、広告収入に繋がるキーワードを選定するのが難しかったりと最初でつまづくことも少なくありません。
「SEOの知識を得てから」「キーワードの選定はじっくり」などと考えていると、広告を出すのが遅れてしまい、市場のスピードに乗り遅れてしまいます。
アスタノットは、リスティング広告の専門会社であるため運用に強く、広告を依頼するだけでご自身の商品を全世界に発信できます。
webマーケティング全般を任せられる
アスタノットは、リスティング広告の運用だけでなく、アクセスの解析や広告レポートの作成など広告を出した後の管理も行います。
広告を出して終わりではなく、効果・成果を得られるようにサポートするため、Webマーケティング全般を任せられるのです。
Webマーケティングはニーズの入れ替わりが激しい市場です。運用に自信がない方は、プロに任せてみてはいかがでしょうか。
まとめ
リスティング広告のメリットやデメリットを解析してきましたが、デメリットをきちんと理解しておけばたくさんのメリットが得られます。誰でも行える広告としておすすめな方法のため、広告出稿初心者という方でもまずはリスティング広告にトライしてみるのが良いでしょう。
広告出稿や運用に自信がない方は代行会社に依頼するのもおすすめです。アスタノットは、リスティング広告のプロがあなたの企業のお悩みを解決します。ぜひ一度ご連絡ください。