yahoo!広告は、Webサイトの集客を増やすために欠かせないツールです。しかし、初めてyahoo!広告を導入する企業担当者にとっては、分からない点も多いでしょう。この記事ではyahoo!広告の基礎知識、キャンペーンの作成方法、費用対効果の最適化など、企業がyahoo!広告を効果的に運用するためのポイントを解説します。
目次
yahoo!広告とは？
yahoo!広告は、Yahoo!JAPANが提供する広告サービスです。Yahoo!JAPANは、日本国内で最も多くのアクセス数を持つポータルサイトであり、広告掲載によって多くのユーザーにアプローチが可能です。yahoo!広告を利用することで、企業は自社の商品やサービスを効果的にアピールし、ターゲット層に訴求できるでしょう。また、Yahoo!JAPANの検索エンジン「yahoo!検索」や、Yahoo!JAPANのコンテンツサイトに掲載されることで、効果的な集客が可能となります。
yahoo!広告の料金の仕組み
yahoo!広告の料金は、入札方式で決定されます。つまり、広告主が設定したキーワードに対して、他社と入札を競い合い、最も高い金額を提示した広告が掲載される仕組みです。ただし、入札金額だけでなく、クリック率やコンバージョン率なども考慮され、最終的には総合的な評価が行われるでしょう。
yahoo!広告の課金形態
yahoo!広告には、以下の3種類の課金形態があります。
| CPC（クリック課金） | ユーザーが広告をクリックした場合に課金されます。広告主が実際に受け取る効果に対して直接的な評価ができるため、クリック数やCTR（クリック率）に着目した広告運用ができます。 |
| CPM（インプレッション課金） | 広告が表示された回数に応じて課金されます。この課金形態は、広告がどれだけ表示されたかに着目した広告運用ができます。 |
| CPA（アクション課金） | ユーザーが指定されたアクション（商品の購入など）を行った場合に課金されます。広告をクリックするだけでなく、実際に商品を購入するなど、より深いコンバージョンを目指した広告運用ができます。 |
yahoo!広告の種類
yahoo!広告の種類について、詳しく内容を紹介していきます。
- ディスプレイ広告
- リスティング広告
以下にて、内容を見ていきましょう。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告は、Yahoo!JAPANのコンテンツサイトやパートナーサイトに掲載される広告です。広告主が提供する画像や動画など、豊富な表現方法を活用して、広告を表示することができます。リマーケティング機能を利用すれば、サイトを訪れたユーザーに対して、商品やサービスに関連する広告を表示することができます。
ディスプレイ広告は、広告をクリックしても直接商品購入などの成果が出ない場合が多いため、効果を判断するためには広告表示回数やCTR（クリック率）などの指標を把握する必要があります。また、広告表示位置や配信ターゲットの設定など、正確なターゲティングが必要となるでしょう。
リスティング広告
リスティング広告は、Yahoo!JAPANなどのポータルサイトで、検索結果一覧にテキストとリンクにて広告を表示する方法のことです。広告は、商品名や価格などの情報を掲載し、クリックすることで商品ページに直接遷移すさせることが可能です。
リスティング広告は、CPC（クリック課金）の課金形態が主流です。広告をクリックすることで直接的な成果が出るため、商品ページへの誘導効果や購買率などの指標を把握することができます。
yahoo!広告のメリット
yahoo!広告のメリットは、以下の4つです。
- リターゲティング広告との相性が良い
- 多くの媒体で広告掲載できる
- 予算配分しやすい
- サポートが手厚い
ここからは、詳しい内容を見てきましょう。
リターゲティング広告との相性が良い
リターゲティング広告とは、ユーザーがあるサイトを訪問した際に、そのユーザーのブラウザにクッキーを設定し、同じユーザーが再度Webサイトを訪問した際に、設定したクッキーによってユーザーを識別し、そのユーザーに関連する広告を表示する広告手法です。
yahoo!広告は、Yahoo!JAPANを利用するユーザーに向けた広告配信が可能なため、リターゲティング広告との相性が非常に良いと言えるでしょう。
また、yahoo!広告では、ディスプレイ広告やショッピング広告など、リターゲティング広告に適した広告フォーマットも豊富に用意されています。
多くの媒体で広告掲載できる
yahoo!広告に掲載される広告は、Yahoo! JAPANの提携するwebサイトに掲載されます。多くの信頼できる媒体に広告掲載できることは、yahoo!広告を利用する大きなメリットだと言えるでしょう。
予算配分しやすい
yahoo!広告は、広告予算の細かな配分がしやすいことがメリットです。企業は、クリック単価や表示回数、広告掲載期間を自由に設定できます。これにより、企業は予算内で最大限の効果を出せるでしょう。
また、yahoo!広告は、自動的に入札額を調整するシステムを備えています。このシステムにより、コンバージョン数や売上高などの効果に応じて、最適な入札額が自動的に設定されます。これにより、最小限の広告費用で最大の効果を狙うことが可能です。
サポートが手厚い
yahoo!広告は、広告出稿前から出稿後まで、丁寧なサポートが受けられることも特徴でありメリットです。初めてyahoo!広告を利用する企業でも、簡単に広告を出稿することが可能です。また、出稿後には、担当者が丁寧に指導してくれるため、効果的な広告運用ができるでしょう。さらに、質問やトラブルがあった場合にも、専門のサポートチームが迅速かつ親切に対応してくれるので、安心して広告運用を進めることができます。
yahoo!広告のデメリット
yahoo!広告のメリットを見てきましたが、デメリットはあるのでしょうか。ここからは、yahoo!広告のデメリットについてみていきましょう。
- 管理画面が分かりにくい
- タグの管理に手間がかかる
- 比較的審査が厳しい
- 人気キーワードは価格が高い
以下にて、詳しい内容を紹介します。
管理画面が分かりにくい
yahoo!広告は多機能であるため、初めて使う人にとっては戸惑うことがあります。しかし、慣れてくれば直感的に操作できるようになるでしょう。
初めてyahoo!広告を利用する企業担当者は、まずは基本的な操作方法を学ぶことから始めるのをおすすめします。yahoo!広告の公式サイトには、初心者向けのチュートリアルやマニュアルが用意されていますので、そちらを参考にしながらスキルを磨いていくことが大切です。
タグの管理に手間がかかる
タグの管理に手間がかかるという問題に直面する場合は、自動化ツールを活用することがおすすめです。yahoo!広告では、タグの自動化に対応したツールが複数提供されており、手動でのタグの設定や管理にかかる時間や手間を大幅に削減することが可能です。
また、yahoo!広告のサポートセンターでは、タグの管理についての豊富な情報や解決策が提供されているので、そちらを参考にして、スムーズな運用を実現しましょう。
比較的審査が厳しい
yahoo!広告を利用する多くの企業が直面する課題の一つに、比較的審査が厳しいという点があります。yahoo!広告では、広告内容が適切であるかどうかをチェックする審査が行われるため、不適切な内容や規約に反する内容が含まれている場合は、掲載が拒否される可能性があります。
審査が厳しいという点は、企業にとっては不便な点ではありますが、同時にyahoo!広告が品質の高い広告サービスを提供していることを示しているとも言えるでしょう。
人気キーワードは価格が高い
人気のあるキーワードは、競合が多く入札価格が高騰する傾向にあります。そのため、競合が激しい業界やキーワードの場合は、適切な広告戦略を立てることが求められます。
例えば、低予算で広告運用を行う場合は、ロングテールキーワードを活用することが有効です。ロングテールキーワードとは、あるキーワードに少しでも近い検索クエリを含むキーワードのことで、競合が少なく入札価格も安い傾向にあります。
google広告との違い
検索プラットフォームであるgoogleとyagoo!ですが、その広告出稿形態にはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、google広告との違いについて詳細を見ていきましょう。googleとの違いは、大きく分けて以下の7つです。
- 広告の掲載先
- ユーザー・ターゲット
- 入稿文字数
- 使用できるバナーサイズ
- 運用方法や管理画面
- 広告表示オプション
- 審査日数
以下にて、詳しい内容をまとめます。
広告の掲載先
yahoo広告は、Yahoo!JAPANが提携している企業のサイトを中心として広告を掲載することができるサービスです。また、広告の審査基準も比較的厳しいとされています。一方、google広告はgoogleネットワーク内の多数のサイトで広告を掲載するため、yahoo広告と比較して広告の掲載先が多く、その分広告の露出機会が広がります。そのため、当初想定していなかったサイトでの露出がある可能性もあり、掲載サイトを限定したい場合はyahoo!、より広く広告を掲載したい場合はgoogleと、選択をすると良いでしょう。
ユーザー・ターゲット
yahoo!広告とgoogle広告の大きな違いとしては、ユーザーの違いが挙げられます。主にgoogleを使うユーザーとしては若年層、yahooを使うユーザーとしては40代以上のシニア層だといわれています。若年層をターゲットとしたい場合はgoogle、シニア層をターゲットとしたい場合はyahooを選択しましょう。
入稿文字数
現在、yahoo!広告とgoogle広告の入稿可能文字数に基本的な違いはありません。文字数の多い少ないで選択する必要はないと言えるでしょう。ただし、一時期文字数に違いがあったことは事実です。
使用できるバナーサイズ
yahoo!広告とgoogle広告では、使用できるバナーサイズの違いもあります。バナーサイズの中のほとんどがgoogleでもyahooでも使えるものとなっていますが、yahoo!広告の方が使用できるバナーサイズの数が若干多いという特徴があります。
運用方法や管理画面
yahoo広告の運用方法や管理画面は、Google広告とは異なる特徴があるようです。まずgoogleの場合、複数の広告の管理画面を1つの画面で、yahooの場合複数の広告は別々の管理画面で管理するという特徴があります。どちらが使いやすいかは個人差があり、実際に使ってみて判断しましょう。
広告表示オプション
広告表示オプションとは、広告文の下に広告内では表示仕切れなかった情報をオプションとして付け足す内容のことをいいます。
yahooとgoogleの広告表示オプションには、その内容に若干の差があります。しかし、ほとんどできることは同じだと考えて問題ありません。テキストの追加、電話番号の表示、絵インクの追加など、補足的に記載したい内容を追加することができます。
審査日数
審査日数についても違いがあります。基本的にgoogle広告は1営業日以内、yahoo!広告は3営業日以内です。広告の品質や掲載先などについてしっかりと審査されているため、事前に設定や内容を確認し、審査基準に合致するように作成することが大切です。
yahoo!広告の開設方法
yahoo!広告を利用するには、Yahoo!JAPAN IDが必要です。Yahoo!JAPAN IDは、Yahoo!JAPANのサービスを利用するためのアカウントであり、yahoo!メールやyahoo!ニュースなど、複数のサービスに共通して利用可能です。ここからは、yahoo!広告の解説方法についてまとめていきます。
アカウントを取得
yahoo!広告のアカウントは、Yahoo!JAPAN IDを持っている方であれば、誰でも取得することができます。アカウントの取得方法は、まずyahoo!広告のホームページにアクセスし、「無料で始める」ボタンをクリックしましょう。
次に必要事項を入力し、アカウントの作成は完了です。なお、アカウントの作成時には、広告出稿に必要な情報を入力する必要があるので、事前に準備しておきましょう。
広告管理ツールにログイン
「yahoo!広告」を利用する際には、広告管理ツールにログインし、広告費用の支払い情報を入力する必要があります。これらの手順を確実に行うことで、スムーズな広告運用を行うことができます。
広告費用の支払い情報を入力
ログイン後、広告掲載を行うための設定を行い、広告費用の支払い情報を入力します。支払い方法には、クレジットカード決済、銀行振り込み、yahoo!ウォレットがあります。
広告費用の支払い情報を入力した後、広告を作成し、掲載することができます。
キャンペーンの作成と審査
yahoo!広告において、キャンペーンを作成する際には、以下の手順が必要です。
- 広告掲載の目的やターゲットを決める
- キャンペーン設定を行う
- 広告グループの設定を行う
- 広告を作成する
- キャンペーンを申請し、審査を受ける
一度キャンペーンを作成したら、申請し審査を受ける必要があります。yahoo!広告の審査には約3営業日かかる場合がありますので、余裕を持ったスケジュールで進めましょう。
yahoo!広告運用担当者が知っておくべき機能
yahoo!広告には、運用担当者が知っておくべき機能がいくつかあります。ここからは、yahoo!広告運用担当者が知っておくべき機能についてまとめていきます。
- 広告表示オプション
- 自動入札機能
- キーワードアドバイスツール
- キーワード自動挿入機能
- 電話相談サポート
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
広告表示オプション
上記したように、yahoo!広告では、さまざまな広告表示オプションを利用することが可能です。yahooによると、広告表示オプションを利用することにより、利用する前と比べて70％クリック率が改善するとの報告もあり、見逃せない機能となっています。
自動入札機能
自動入札機能は、yahoo!広告が自動的に入札価格を調整する機能で、広告費用の最適化に役立ちます。この機能を利用すると、入札価格を手動で調整する必要がなくなり、手間が省けるでしょう。また、入札価格を自動的に調整することで、競合他社との入札合戦に勝利する可能性も高まり、広告の表示順位を上げることが可能となります。
キーワードアドバイスツール
キーワードアドバイスツールについて説明しましょう。これは、広告出稿時に使われるキーワードの提案や、競合調査、キーワードの検索ボリュームなどを調べることができるツールです。自分で考えるキーワードにプラスして、提案されたキーワードを活用することで、より効果的な広告出稿ができるようになるでしょう。
キーワード自動挿入機能
キーワード自動挿入機能は、広告出稿時に自動的にキーワードを挿入することができる機能です。たとえば、「yahoo!広告を使って効果的な広告を打ちたい」というキーワードを設定しておけば、自動的にそのキーワードが広告に挿入されます。これにより、手作業での入力作業を省くことができ、効率的な広告出稿が可能です。
電話相談サポート
yahoo!広告を利用する企業担当者の方々にとって、広告運用中に悩みや不安が発生することはよくあることです。そんなときは、yahoo!広告の電話相談サポートを利用することが可能です。
yahoo!広告の電話相談サポートは、yahoo!広告運用に関する問い合わせや相談を専門のオペレーターが対応します。初めてyahoo!広告を利用する方や、広告運用でのトラブルが発生した際にも、安心して利用することが可能でしょう。
yahoo!広告に関するお悩みはアスタノットへ
yahoo!広告に関するお悩みやご相談は、アスタノットへもお問い合わせいただけます。アスタノットは、yahoo!広告の運用支援を行う専門企業です。yahoo!広告の利用にあたっての疑問や不安、広告運用の改善方法についてのご相談にも親身に対応いたします。
アスタノットのサービスを利用することで、よりスムーズな広告運用を実現することが可能です。
まとめ
yahoo!広告を導入する企業担当者を対象とした、yahoo!広告の基礎知識から、キャンペーンの作成方法、費用対効果の最適化など、yahoo!広告を効果的に運用するためのポイントを解説しました。yahoo!広告を活用することで、企業のWebサイトへの集客を増やすことができますが、初めて導入する場合には基本的な機能や運用方法が分からないこともあるでしょう。
この記事を通じて、yahoo!広告を活用するための基礎知識を再確認し、プロに任せた方が良いと判断した場合には、ぜひアスタノットにご相談ください。アスタノットが貴社の悩みや問題点をプロの視点から解決いたします。
